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設立趣旨書

英語は現在、多国間、多文化間交流を可能にする国際共通言語として、大きな役割を果たしています。ただし、英語の国際的普及は、アメリカ英語やイギリス英語がそのままのかたちで国際的に受容されたことを意味するのでありません。むしろ、英語の国際的普及は英語の一様化ではなく、多様化をもたらしています。

世界の専門家はこのような現代英語の姿を世界諸英語(World Englishes)、またはグローバル諸英語(Global Englishes)と呼んでいます。世界の人びとは各国特有のさまざまな英語を使っており、日本人の「ニホン英語」もその一例です。本協会は日本企業がグローバルにビジネスを展開するにあたって、この英語観は極めて重要と考え、次の4事業を展開します。

1.グローバル・ビジネスコミュニケーション・コンサルティング

日本企業がグローバルにビジネスを展開するためには、各地各国の文化に基づくビジネス慣習に敏感にならなければなりません。さらに、異文化間コミュニケーションによるダイバーシティマネジメントが求められています。本協会はこうしたさまざまな問題について、世界諸英語と言語監査の観点から、アジア諸国に関連したグローバル・ビジネスコミュニケーションのコンサルティング・サービスを提供いたします。

2.世界諸英語の理念の普及と、企業人のグローバル英語能力向上の支援

世界各国の話し手の文化的特徴を反映させた英語である世界諸英語を理解し、活用するために、本協会は企業・法人を対象としたセミナーやワークショップ等を提供いたします。さらにグローバル英語検定試験を開発・実施し、日本のビジネスパーソンが世界のさまざまな英語の聞きとりや理解する能力の測定を行ないます。

3.言語監査コンサルティング

各企業は、グローバル・ビジネスコミュニケーションの推進のために、グローバルな言語ニーズをどう認識し、それにどう対応するかについて、明確なポリシーをもつことが求められています。すでにイギリスやヨーロッパでは、言語問題はきわめて重要であり、その対応評価は会計監査と同様に厳密に実行されるべきであるという観点から、言語監査の理念と方法が追究されています。本協会は、企業の言語対応を究極の危機管理と考え、各社の関係者と協働して、その言語監査に協力いたします。

4.ESSC

Extremely Short Story(ESS)とは、英語で作成する、文字通り極めて短いストーリーのことです。英単語50語の長さを厳守しなければならないというルールで、50語ぴったりに自分の思いを書き述べなければならないため、言葉を選び、工夫を凝らす必要があります。これは英単語の語彙力、表現法など、英語力の向上に役立つトレーニングにもなっています。